米を使っていますが、ご飯というより、これはもう、独立した、完成した、洗練された料理です。「ご飯」というと、炊きたての白いご飯から湯気が・・・という情景を思い浮かべますが、そういう「ご飯」の旨さと、ちまきの旨さは、まったく次元の異なる旨さです。
2009年09月05日に台南市の「再發號」という粽屋さんへ行きました。このお店は伝統があるということで、台南市のHPにも紹介されています。写真の左は肉粽(50元)で、これはスタンダードタイプ。右は特製海鮮八寶肉粽(150元)で、どうやらこのお店の「拿手菜」のようです。味はどちらも問題なし。ちまき1つに150元というのはかなり高いと思いますが、食べてみる価値はあります。
お店のパンフレットによれば、特製海鮮八寶肉粽に使われているのは次の食べ物たち。
鮑魚(bao4yu2、アワビ)
干貝(gan1bei4、干し貝柱)
上等花菇(hua1gu1、シイタケ)
魷魚(you2yu2、スルメイカ)
扁魚酥(bian3yu2su1、ヒラメを揚げて甘めに醤油に絡めたヤツ)
櫻花蝦(ying1hua1xia1、サクラエビ)
蛋黄(dan4huang2、卵黄)
栗子(li4zi、クリ)
痩肉(shou4rou4、肉の赤身〈たぶん、ブタ肉〉)
肉燥(rou4zao4、肉そぼろの一種)
上等長糯米(nuo4mi3、上等なモチ米)
「八寶」というだけのことはあります。
最後に出てくる「上等長糯米」というのが、なんとも食欲をそそる表現です。蒸しあがったもち米が半分透き通っていて、弾力のある歯ごたえを持っていれば、それだけでもう粽は上出来といってもいいのではないかなというのが、私の楽しみ方。だから、「もち米が上等」なんていう文字を改めてみると、あのときの味わいをもう一度っていう気分になります。
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