2009年9月24日木曜日

区間車

 大溪へは列車を利用したわけですが、蘇澳から各駅停車に乗りました。台湾風に表現すると「区間車」ですね。2009年9月7日のことですが、蘇澳発1024、大溪着1129着。72元。1時間という所要時間が長いか短いかはなんとも言えないところですが、北東部の海をゆっくり眺めているうちに、すぐ着いてしまったというのが私の記憶です。


 宜蘭県といえば、雪山トンネルが開通して以来、臺北から行くならもっぱらバスという印象になりました。海岸線を大回りしていく列車は、速いとは言いがたいスピードで走り、比べてみると、バスのほうが速いという印象があります。


 しかも、蘇澳の駅は、幹線からちょっとだけはみ出したような構造で、臺北と花蓮や台東を結ぶ列車は立ち寄りません。こうした列車に乗るには、1つ手前の蘇澳新駅へ出なければならないのです。だからだと思うのですが、蘇澳へ来る列車、とりわけ、自強號などの速い列車が減っているような気がします。


 こういう不便さは住んでいる人には困ったことでしょう。旅行者である私は、楽しかったとか、景色がきれいだったとかそういうことによって、不便さを快適さに変換できるわけですが、生活者ではない者だからこそできる「変換」だといえます。


 八重山へ来る観光客も同じようなことを考えているのかな。

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