2008年11月25日火曜日

清酒和秋刀魚


 台湾で「サンマ」のことを「秋刀魚」と書くのが正しいのかどうか分かりませんが、2008年11月16日夜に訪れた南投市の「南投第一味鄉野小吃 」(南投縣南投市集賢路10號)のメニューには確かに「秋刀魚」と書かれていました。70元。ついでに、清酒も注文したところ、燗酒が1本出てきました。「小」というやつで、90元。月桂冠だそうですが、猪口には「松竹梅」、徳利には「菊正宗」とありました。
 どうでしょうか、このサンマ。最初から切り分けられて出てきました。
 南投縣は台湾にある18の縣のなかで唯一、海がありません。バスで、台北から3時間余り、台中からでも1時間ほどという内陸の地なので、海の新鮮な魚を手に入れるのは難しいことになります。
 その点を考えると、南投へ来て、清酒とサンマ、それに寿司で食事ができたということにまず感謝したいですね。私はそもそも、日本酒はほとんど飲まない生活をしていますし、この日は別の店で夕飯を済ませていたので、あえてこの店に入る必要性はなかったんです。 「南投第一味鄉野小吃 」の店の外に赤提灯がずらりと並んでいるのを見付け、足をそちらに向けたというだけの話です。
 偶然から味わうことになった日本酒とサンマ。八重山でもなかなかこういう組み合わせはないですね。八重山は日本だけど、その日本ではほとんどトライしない組み合わせを、台湾で味わうというのも悪くありません。台湾が昔日本の植民地だったからかなとも思いましたが、それは飛躍というものでしょう。

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